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奥田英朗おすすめ小説10選!ユーモアと毒の達人

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奥田英朗先生は人間の滑稽さやおかしみを非常に巧みに物語の中に落とし込んでいます。ユーモアを忘れずに社会に対して独自の視点から切り込む姿勢も見受けられ、非常に引き出しの多い作家です。

このページでは奥田英朗のおすすめ小説を紹介していきます。

1.イン・ザ・プール

精神科医伊良部シリーズの一作目。変わった症状の患者と相当変わった医者のお話。

主人公であり精神科医の伊良部のぶっ飛んだキャラクターについつい吹き出してしまいます。馬鹿馬鹿しいけれど最後にはなんだかスッキリした気持ちになります。

伊良部には人を惹きつける何かがありますね。こんな医者がいてもいいのかもしれません。まあ私が患者だったら絶対イヤですけど。

本書を読んでいるとついニヤニヤと笑ってしまいます。周りの人から見ると不気味なので電車内などで読む際には気をつけましょう。

2.ララピポ

奥田英朗ワールド全開の群像劇。登場人物がダメ人間ばかりでどうしようもなくて面白い。

滑稽さと哀愁さの絶妙なバランスを模索しているような作品。内容は下品なのですが、それが気にならないくらいの魅力がこの作品にはあるような気がします。

多くの登場人物が徐々に重なり合っていく展開は非常に巧みでした。連作短編のような長編となっています。

キャラクターや内容のクセが強いので、苦手な人も多いかもしれません。

3.噂の女

地味だった少女が大人に成長していくにつれて徐々に魔性の女へと変貌していく。そんな一人の女性にフォーカスした一冊。

高校までは目立たない存在だった美幸が短大時代から女としての能力を覚醒させていきます。男達を手玉に取り美幸が欲望の世界をどんどんのし上がっていく様が描かれています。

ある田舎都市が舞台なのですが、人物設定や話の展開・ディティールが妙にリアルなところが素晴らしいです。奥田先生ならではの毒とユーモアのコラボレーションを楽しむことが出来ます。

美幸はどこまで成り上がるのか。「噂の女」は物語のラストにどのような結末を迎えるのかをぜひ見届けてほしいです。

4.最悪

タイトル通り最悪な物語です。とにかく最悪な方向へしか話が転んでいかない登場人物達。読んでいると暗く憂鬱な気分にまでなってきます。

でもなぜだかページをめくる手がとまらない、不思議な中毒性がある一冊です。かなり分厚くボリュームがある長編なんですが、気が付いたらあっという間に読み終わっていました。とにかく先が気になってしょうがないです。

前半でしっかりと主要人物たちの悲惨さを見せておきながらの後半の怒涛の展開は圧巻です。ラストに向かって次々とドラマが出来上がっていきます。

心理描写も見事で人物に感情移入しながら読んでしまいました。

5.ガール

俗に言うアラサー女性達の短編集。主人公である30代の女性達がそれぞれの職場で奮闘しています。まだガールを引きずっていたり、もうガールと呼べない自分を憂いていたりと女心の機微を丁寧に描いています。

奥田英朗先生ならではの独特な視点から世間から微妙な年代と呼ばれている女性達の生活を切り取っている名作です。

同年代の女性ならばきっと共感する場面も多いのでしょうか。多くの働いている女性達にぜひ読んでもらいたい一冊です。

6.ナオミとカナコ

ドラマ化もされた大人気作。ハラハラドキドキが止まらない一気読み必死の一冊です。

殺人を犯してしまった二人の女性が巻き起こすサスペンス劇。とにかくスピード感満載の展開に夢中になって読みきってしまいました。

前半の段階である程度は結末を予想していたのですが、見事に裏切られました。

こういうことがあるから小説を読むのはやめられないんだよなー、と思わせてくれた作品です。

7.サウスバウンド

なんだか不思議で独特な世界観が漂う本作。変わったお父さんとその家族の物語。息子の視点で物語が進行していきます。

元過激派のお父さんの破天荒でむちゃくちゃな姿に驚きつつも憧憬の念を抱いてしまうのは私が男だからなのでしょうか。

奥田先生はユーモアたっぷりに様々な人生の生き方や社会が抱えている問題を我々に教えてくれます。

沖縄の風景を綺麗に描写していて、目の前に海や空が広がっているような感覚を覚えました。

8.真夜中のマーチ

奥田英朗の真骨頂が堪能できる痛快なクライムノベル。人間味溢れる人物描写が秀逸。滑稽さとユーモアがあって温かみさえ感じられる。テンポが良く後半の畳み掛ける展開は圧巻です。スリリングでありながら笑いながら楽しめる一冊。

9.マドンナ

会社で家庭でと奔走する中間管理職の哀愁を感じる短編集。組織の中で揉まれるサラリーマンの心情を丁寧かつ的確に描き切っています。悲哀を感じながらも読後はスッキリ、ほっこりとさせてくれる安心感があります。全ての働くお父さんに読んでもらいたい名著です。

10.家日和

家庭のなんでもない日常の中にある面白さをを切り取った短編が詰まっています。奥田先生の人柄が滲み出ているかのような一冊。書く人によっては目も当てられない展開になりそうなものでも、きっちりとブレーキをかけてくれる。ユーモア満載でほのぼのとする話ばかりです。

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